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ハッシュ化とは何か?概要から具体的な活用シーン、広告最適化との関わりまでを解説します。

ハッシュ化は、データ保護と効率的な活用に不可欠な技術です。
パスワード管理やセキュリティ対策はもちろん、近年では広告配信の分野でも利用されるなど、その重要性は高まっています。
本記事では、ハッシュ化の仕組みや代表的なアルゴリズム、実際の活用方法、そして安全に導入するためのポイントをわかりやすく紹介します。

ハッシュ化とは?

ハッシュ化とは、元のデータをハッシュ関数によって一定の長さの文字列である「ハッシュ値」に変換する技術です。
同じデータからは常に同じハッシュ値が得られますが、ハッシュ値から元のデータを復元することは極めて困難なため、データの内容を秘匿でき、安全性を高めることが可能です。

そのため、ハッシュ化はデータ改ざんの検知やパスワードの安全な保存になどに広く利用されています。
特にパスワード保存では、元のデータにランダムな文字列を付与する「ソルト処理」と呼ばれる手法を組み合わせます。これにより、さらに安全性を強化することが可能です。

ソルト処理とは

ソルト処理とは、ハッシュ化するデータにランダムな文字列(ソルト)を追加する処理です。
同じデータであっても異なるハッシュ値の生成が可能となり、ハッシュ値から元データを復元されるリスクが低減します。たとえば、レインボーテーブル攻撃など既知のハッシュ値を利用した攻撃を防ぐ効果があります。

ハッシュ関数(ハッシュアルゴリズム)とは

ハッシュ関数とは、入力されたデータから固定長のハッシュ値を生成する数学的な手法です。
入力がわずかに異なるだけで出力されるハッシュ値は大きく変化します。一方向性を持つため、生成されたハッシュ値から元のデータを復元することは極めて困難です。代表的なアルゴリズムとしては以下があります。

ハッシュ関数特長
MD5・入力データを受け取り、規則性のない固定長の数字や英字の組み合わせに変換する
・異なるデータで同じ結果となる可能性があるため、セキュリティが重要な用途での使用は推奨されていない
SHA-1・入力データに対して160ビットの固定長で一意性の高いハッシュ値を生成する
・主要なブラウザやセキュリティ標準などにより現在は非推奨。2030年には廃止予定
SHA-256・2001年に確立された「SHA-2」規格の一部として定義されている
・非常に長いデータにも対応可能で、256ビットの固定長ハッシュ値を生成する
・実装のしやすさ、処理速度の速さ、高度な暗号的安全性のバランスが良い
・現在もっとも広く普及している

ハッシュ化と暗号化の違い

ハッシュ化暗号化
特長復号(元のデータに戻すこと)はできない設定した鍵を使用することで元のデータに復号できる
使用場面復号が不要な場面で使われる重要な情報の内容を復号する必要がある場面で使われる
使用例パスワードの保存、メールの電子署名、ファイルの改ざん検知クレジットカード情報の送受信(SSLが代表的)、機密文書の保護

ハッシュ化は、復号できない一方向の変換方式で、パスワード管理やファイルの改ざん検知に利用されます。元のデータは誰にも解読できません。対して暗号化は、鍵を使って元のデータに戻せる双方向の変換で通信内容の保護等に活用でき許可された受信者のみが復号可能です。
どちらもデータ秘匿の手段ですが、ハッシュ化は不可逆、暗号化は可逆性という大きな違いがあります。目的と利用シーンに応じて正しく使い分けることが重要です。

ハッシュ化の使用例

ハッシュ化は、パスワードの保存やメールの電子署名など、さまざまな用途で使用されます。ここでは、ハッシュ化の使用例をいくつかご紹介します。

パスワードの保存

パスワードの安全な保管・管理にはハッシュ化が欠かせません。
パスワードを平文で保存するのは危険ですが、ハッシュ化して保存することで漏洩時にも元の値が復元されにくくなり、不正アクセスのリスクを大幅に低減できます。

メールの電子署名

メールの電子署名においても、ハッシュ化は頻繁に用いられる重要な技術です。
電子署名では、送信者がメール本文をハッシュ化し、そのハッシュ値を自分の秘密鍵で暗号化して署名として添付します。
受信者は送信者の公開鍵で署名を復号し、同じメール本文から自分で計算したハッシュ値と照合します。値が一致すれば、「内容が改ざんされていない」「署名者が正しい送信者である」**ことを確認できます。

ドキュメントの管理

ドキュメント管理におけるハッシュ化は、文書の信頼性や改ざん防止において重要な役割を果たします。とくに、ドキュメントの改ざん検出で用いられるでしょう。たとえば、文書作成時にハッシュ値を生成し、後日、文書を検証する際にも再度ハッシュ値を計算します。2つのハッシュ値と比較することで文書が改ざんされていないかを確認することが可能です。この仕組みは承認フローにおける証跡としても機能し契約書や重要な報告書など、内容の正確性が不可欠な文書の管理において、その有効性を発揮します。

ファイルの管理

ファイル管理におけるハッシュ化は、データの整合性の維持に不可欠です。
文書やファイルの内容をハッシュ化して保存しておくと、後から再計算した値と比較することで改ざんがないかを確認できます。契約書やデータ転送などで活用されます。

ビットコインのブロックチェーン

ビットコインの根幹技術であるブロックチェーンにおいて、ハッシュ化は基盤を成す重要な要素です。
ブロックチェーンとは、取引データなどを記録したブロックが鎖のように連なる分散型データベースを指し、透明性の高い共有台帳として機能します。
各ブロックが直前のブロックのハッシュ値を含むことで、チェーン全体の整合性と改ざん防止を実現しています。一部を改ざんすると、その後のブロックすべてのハッシュ値が変わってしまうため、すぐに不正が検知される仕組みです。

Google広告におけるハッシュ化の使用例

Google広告におけるハッシュ化の具体的な活用例として、カスタマーマッチという機能があります。ここでは、カスタマーマッチの仕組みをご紹介します。

カスタマーマッチとは?

カスタマーマッチは、Google広告の精密なターゲティング機能の一つです。
広告主が持つ顧客情報(メールアドレス、電話番号など)を基に、精度の高い広告配信を実現します。アップロードされたデータから顧客リストが生成され、これを活用することで既存顧客への再アプローチや広告のターゲット除外などが可能です。
検索広告、ショッピング広告、YouTube広告といった広範なフォーマットに対応しており、広告配信の対象リストとしてだけでなく、広告を表示させたくないユーザーを除外するリストとしても活用できます。

カスタマーマッチの仕組み

出典:Google広告ヘルプ「カスタマーマッチの基本

カスタマーマッチでは、顧客データをSHA-256でハッシュ化してGoogle広告にアップロードします。
データはGoogleアカウントと照合され、一致したユーザーを対象に検索やYouTube、Gmailなどへ広告を配信できます。
既存顧客への再アプローチや除外設定に加え、Googleの機械学習を活用することで関連性の高い新規ユーザー開拓にも活用可能です。

カスタマーマッチを利用する際のポイント

ポイント内容注意点
リストが正しくアップロードできているかCSV形式や必須項目の確認が必要Googleヘルプのトラブルシューティングを活用するのが有効
アップロード時にエラーが起こる可能性がある
リストが小さすぎないか配信には一定のユーザー数が必要
1,000件以上のリストが推奨される
絞り込みすぎると広告が配信されない可能性がある
リストのマッチ率が低くないか正確かつ最新の情報を使用することが重要
必要に応じてマッチ率の確認が必要
マッチ率が低いと、リスト数があっても配信効果が落ちる
個人情報への配慮ができているかクライアント側でのリスト作成、ハッシュ済データの提供が望ましいメールアドレス・電話番号などの個人情報の厳重な管理が必要
ハッシュ化や権限設定も重要


カスタマーマッチを効果的に活用するには、単に顧客リストをアップロードするだけでは不十分です。
リストの形式や項目の正確性、十分なデータ件数、マッチ率の最適化など、複数の要素を適切に管理する必要があります。また、個人情報の取扱いにも十分な配慮が求められ、権限設定やハッシュ化の対応も重要です。これらのポイントを踏まえて運用することで、広告配信の精度や成果を高めることが可能になります。

ハッシュ化を安全に使うためのポイント

ハッシュ化を安全に活用するには、いくつかの重要な対策が求められます。ここでは、その中でも特に重要な2つのポイントに焦点を当てて解説します。

安全なハッシュ関数を選択する

ハッシュ化を安全に行う上で、信頼性の高いハッシュ関数(アルゴリズム)の選択が最も重要とされます。
古いハッシュ関数(MD5やSHA-1など)は、衝突が現実的に起こることが確認されており、攻撃に対して脆弱です。そのため、現在ではSHA-256をはじめとする、より強固なセキュリティ強度を持つ関数の利用が推奨されます。選択する関数が、最新のセキュリティ基準を満たしているかを確認することも不可欠です。業界標準に準拠した関数を採用することで、データの安全性を効果的に高めることができるでしょう。

◎安全なハッシュ関数とは?
安全なハッシュ関数の特性として、衝突耐性・第二原像耐性・一方向性などがあり、、元データの推測や同じハッシュ値が生成されにくい特性を持ちます。ただし、ソルト処理などの安全性を高めるための追加処理を行うことで、処理時間が長くなる傾向があります。

ソルト処理を必ず行う

ハッシュ化のセキュリティを向上させる重要な対策が、ソルト処理です。ソルトとは、ハッシュ化するデータに付加するランダムなデータのことをいいます。同じ入力データに対しても、異なるソルトを用いることで全く異なるハッシュ値を生成可能です。これにより、ハッシュ値の解析や既知のハッシュ値との照合といった攻撃手法の効果を著しく低下させます。ソルト処理を適切に実装することでハッシュ化されたデータの安全性を飛躍的に高めることが可能でしょう。

ハッシュ化を活用して広告の効果を最適化しよう

ハッシュ化は、現代のデジタル社会において、データの安全性と効率的な活用に不可欠な技術です。
パスワード管理から広告配信でのデータ活用まで幅広く応用され、その正しい理解と安全な利用は企業にとって競争力強化の鍵となります。本記事で解説した基本原理、活用事例、そして安全な利用のためのポイントを参考に自社のデータ戦略にハッシュ化を効果的に取り入れていきましょう。

ワンエイティでは、分散して存在する顧客データを収集・統合し、マーケティング施策への活用を支援するデータ基盤サービス「デジタライズ」を提供しています。
「デジタライズ」に集約したデータもハッシュ化が可能。顧客のプライバシーを守りながら、既存顧客への再アプローチや、新たな見込み顧客への広告配信が効率的に行えます。ハッシュ化を活用した安全かつ効果的な広告運用にご興味をお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。

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