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「戦術」ではなく、「構造」を実装する。

前回のコラムでは、デジタルマーケティングにおいて「戦術」ではなく「構造」を実装することの重要性をお伝えしました。今回は、その「構造」を支えるはずのツール、すなわちSaaS(Software as a Service)の現状と、私たちが提供する「デジタライズ」の存在意義について、一歩踏み込んでお話ししたいと思います。

今、IT業界では「SaaSの死(The Death of SaaS)」という言葉が囁かれ始めています。

これは決してSaaSという形態がなくなるという意味ではありません。

「ただ便利なだけのツール」が、企業の成長を止める足枷になり始めているという警告です。


1. なぜ「便利なツール」が死に向かうのか

かつて、SaaSは魔法の杖でした。導入すれば業務が効率化され、バラ色の未来が待っていると信じられてきました。しかし、蓋を開けてみればどうでしょうか。

  • 機能の飽和: どのツールも似たような機能を持ち、差別化が「価格」か「UIの好み」だけになっている。

  • データのサイロ化: 便利なツールを導入すればするほど、データが各ツールに閉じ込められ、全体像が見えなくなる。

  • 「使うこと」が目的化: ツールを使いこなすために膨大な工数が割かれ、本来の目的である「意思決定」が後回しになる。

多くの企業が、ツールの月額費用を払いながら、そのツールを「つなぎ合わせるための手作業」に追われています。これでは「構造」を作っているのではなく、単に「複雑なデジタルパズル」を解いているに過ぎません。この「部分最適の限界」こそが、SaaSの死の本質です。

2. デジタライズは、SaaSではない。

私たちが展開している自社プロダクト「デジタライズ」について、私たちはあえて「単なるSaaS」という括りで語ることを避けています。

なぜなら、デジタライズが目指しているのはツールの提供ではなく、企業の「判断のインフラ」の構築だからです。

従来のSaaSが「特定の作業を楽にするもの」だとしたら、デジタライズは「バラバラになった事実を統合し、進むべき道を指し示すもの」です。

  • Cookie規制で分断されたデータを、独自の技術で再結合する。

  • 複数のチャネルを跨いだ顧客行動を、一本の「線」として可視化する。

  • 蓄積されたデータから、人間が気づけない「次の一手」をサジェストする。

これは、従来の「受動的なツール」にはできなかった領域です。

3. 「知性」を仕組みとして実装する

前回のコラムで、実装とは「判断が、正しく回り続ける状態を構造としてつくること」だと定義しました。

デジタライズはこの「判断の構造」そのものを具現化したものです。

多くのSaaSは、ユーザーが「どう使うか」を考えなければなりません。しかし、デジタライズは**「どう判断すべきか」**を提示します。

ツールに人間が歩み寄るのではなく、人間の知性をシステム側へ実装する。

この発想の転換こそが、死にゆく「道具としてのSaaS」と、生き残る「インフラとしての構造」の決定的な違いです。

4. 2026年、私たちが選ぶ道

市場の淘汰が激しさを増す2026年。

「流行っているから」「便利そうだから」という理由でツールを選ぶ時代は完全に終わりました。

今求められているのは、自社のビジネスモデルに深く根を張り、意思決定を支え続ける「本質的な基盤」です。私たちは「デジタライズ」という構造を通じて、顧客のビジネスの心臓部を担いたいと考えています。

「ツール屋」として終わるのか。それとも「構造の設計者」として共に歩むのか。

ワンエイティは、常に後者であり続けます。

5. AIという「脳」を動かすための、「身体」をつくる

現在、世の中には多くの「AIツール」が溢れています。しかし、その多くが期待通りの成果を出せていないのはなぜでしょうか。 理由は明確です。AIという「高度な脳」が載るための、正しく統合された「身体(データ構造)」がないからです。

バラバラのSaaSに散らばった断片的なデータ、Cookie規制で寸断された顧客行動、属人化した判断基準。これらが放置された状態でAIを導入しても、それは「間違った前提から、高速に間違った答えを出す」装置にしかなりません。

私たちが「デジタライズ」によって行っているのは、いわば**AIが機能するための「神経網の敷設」**です。 正しく繋がったデータという神経があって初めて、AIは企業の「脳」として機能し、すべてのマーケティングプロセスを自動化する力を持つのです。

6. 「人間が考える」から「AIが提案し、人間が承認する」へ

私たちが示唆する未来において、マーケターの仕事は劇的に変わります。 これまでのデジタルマーケティングは、人間が管理画面に張り付き、断片的な数字から「おそらくこうだろう」と仮説を立てる作業に大半の時間を費やしてきました。

しかし、構造化されたデータの上でAIが駆動すれば、プロセスは逆転します。

  • AIが、リアルタイムのデータから最適な広告予算の配分を決定する。

  • AIが、顧客一人ひとりの熱量に合わせて最適なコミュニケーションを自動生成する。

  • AIが、離脱の予兆を察知し、先回りして解決策を「実装」する。

人間が行うのは「どの数値を見て判断するか」という戦略のチューニングと、AIが出した複数の最適解からの「最終決定」だけ。 「戦術を考える」ことから解放され、「ビジネスの方向性を決める」ことに集中する。 これこそが、デジタライズがAI導入の先に見据えている世界です。

7. 2026年、マーケティングは「自律」する

「SaaSの死」は、人間がツールに使われる時代の終わりを告げています。 そしてその先に待っているのは、マーケティングが自律的に動き、成果を出し続ける時代です。

私たちは、単にAIを導入することを勧めているわけではありません。 AIが迷いなく走れる「滑走路(構造)」を、今この瞬間に、貴社のビジネスの中に実装すること。それができている企業と、そうでない企業の差は、数年後には取り返しのつかない「進化の断絶」となります。

「実装」の終着点は、人が介在せずとも「正しい判断」が繰り返される自律型の組織です。 私たちは、その未来へのチケットを「デジタライズ」という形でお渡ししたいと考えています。


見えない課題のその先へ。 Beyond the Blind Spot.