オウンドメディアが最強になる時代。

EU圏におけるGDPR対策(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)が2018年に施工されてから、あっという間に日本でも顧客にCookie利用の承諾を事前に取るウェブサイトが一般的になってきました。

弊社クライアントにおいても多数導入のお手伝いをさせてただきましたが、余裕を持って事前に始めたはずだったのに、一瞬で一般的になったイメージです。

規則施行によって、ウェブ広告は大きなダメージを受けるという前評判はありましたが実際にはそうではありませんでした。
多くの人が、企業が、ユーザーにCookie利用の承認を求めても、多くのユーザーがNoと答えるからだと考えていました。
同意率は、一部の調査では10%程度と言われていましたが、蓋を開けてみれば同意率は、聞き方にもよるが、70%にも及ぶという調査結果も出ています。

参照:https://analytics.dhl.com/despite-gdpr-up-to-70-analytics-opt-in-rates-why-extensive-testing-is-worth-ervery-minute-of-effort/

つまり、ファーストパーティークッキーは、従前と変わらず獲得でき、プロモーションにも大きな影響がない可能性が高いということになります。


一時、セカンドパーティーデータに注目が集まったときもありました。
セカンドパーティーデータの定義は、ユーザーから直接提供されていないものの、直接的な関係があるほかのビジネスなどで合法的に利用できるデータのことです。
他社が取得したファーストパーティーデータに当たりますが、実際にはあまり自由に活用できないケースが多いので、いい活用事例を目の当たりにしたことはありません。


Appleの提供するブラウザ、safariにおけるITP(Intelligent Tracking Prevention) においても、近日中にリリースされるios 14.4で、iphoneにおけるリターゲティング広告や、YahooやGoogle広告からの流入におけるコンバージョン計測にまで影響が出るということで大いに話題になっています。

こちらはサードパーティークッキーが対象です。
サードパーティークッキーはもちろん、自社サイト以外の他社サイトで集めた情報のこと。

Googleが集めた情報を活用して、リターゲティング広告を行うことはユーザーにデメリットになる可能性があるというプライバシー観点でApple社が実施するという感じですね。

アプリにおいてもトラッキングがかなり制限が始まります。
じきに搭載される、ATT(App Tracking Transparency)の影響ですが、アプリ広告に関しては、Appleの連携パートナーにならないとインストール数が計測できないことになります。
そのパートナーの連合体がSKアドネットワークです。プライバシーに配慮したアドネットワークとのことです。

サードパーティークッキーの制限がかなり大詰めとなってきた今現状では、
ユーザーを正しく、限りなく上限値まで取得できるのはファーストパーティークッキーということになります。

やっぱりオウンドメディアに力を入れていくのが資産となり続けるということかと思います。

ウェブサイトで情報を取得すればするほど、長期的な資産となるため、
クラシックな施策となりますが、SEO対策、SEM対策、自社ウェブコンテンツ拡充、CRMといったこれまでの伝統的なウェブ施策はますます価値を持つと考えています。

私が、伝統的と呼ぶ施策は下記の通り

自社ウェブ上でメールアドレスなどしっかり情報を取得する
・反響フォームにしっかり欲しい情報が取得できるようにしておく
・Cookieを取得するツールを入れる(ITP対策できるツールを利用。Digital ONEは対応化)
・オーガニックからの流入数はあればあるだけいい
・SEMもしっかりターゲットキーワードを人力で定めて運用

集めた顧客に対して、メルマガや、ウェブ上でのポップアップ、Lineなどで直接アプローチする
・メルマガクリックしてもらえれば、ブラウザが変わってもCookie紐付けができる
・アンケートの収集で、よりデータに厚みが出る
・アプローチしてアクションがあればあるほど、顧客のターゲット像が浮き出る

集めた顧客に似た類似ユーザーに対してアプローチ
・FacebookやInstagramなどを活用し、自社顧客の類似ユーザーに対し拡張配信を実施
→これは今はOKとなっているが、一応ハッシュ化しているもののの、個人情報活用度合いが高いので
 どこまで続くかは懐疑的ですが今一番効果的と考えられる。

厚みを持った情報をさらに深く分析し、次のキャンペーンに活かしていくPDCAもこれまでの広告と同じくクラシックな仕組みが必要です。
ただクラシックといえども、今はAIがありますから自動化できる部分はしていくべきと考えます。

株式会社ワンエイティでは
オウンドメディアの、企画・設計、集客におけるキャンペーン企画、CRMとさらにはDigital ONEというデータ集積システムも自社で開発をしています。

オウンドメディアが最強となる時代に備えるお手伝いは、ぜひ弊社にご相談ください。